ジュエリーを通してお客さまの人生に彩りを

中村
明日美

ASUMI NAKAMURA

ジュエリーとは女性にとって日々の楽しみであり、生活を明るくしてもらえるものであり、自分の気持ちをあげてくれるもの。ジュエリーを通してお客さまの人生に彩りを届けたい。

人を笑顔にする“ものづくり”

私は幼い頃から色が好きでした。ガラスの個性あふれる色彩が特に好きで、ガラス細工を通して日本のものづくりを後世に残したいとの思いから、学生の頃はガラス工芸科を専攻していました。ルネ・ラリックという、ガラス作家でありジュエリー作家でもあった彼の作品に影響を受け、ジュエリーの世界に興味を持ったのがミキモト装身具と出会うきっかけでした。
匠の技を継承するクラフトマンの存在を知り、伝統と歴史、MIKIMOTOジュエリーそのものの美しさや繊細さに魅了され、入社を決意しました。

この仕事の魅力は、何といっても“人を笑顔にするモノづくり”ができること。自分が携わった商品が全国の店舗に美しく飾られて、そのジュエリーを幸せそうに身に付けているお客様をお見かけしたときは、とても嬉しくなります。一層気を引き締めて仕事に打ち込んでいこうという思いが湧いてきます。

ミキモト装身具だからできること ― 全ての工程に携われること

現在は、細工から仕上げまでの一貫生産を行う部署に所属しています。一点ものを作っていく逸品とは異なり、原型を制作してゴム型をとり、鋳造して数多くのジュエリーを完成させていきます。様々な制作工程がある中でも、特に重要視しているポイントは、“着け心地”です。ジュエリーは人の肌に触れるものなので、心地よくご使用いただくための“ひと手間”を惜しむことはありません。

以前には、七宝に関わる商品開発や制作にも携わっていました。ガラス工芸を専攻していた学生時代の経験を活かすことが出来てとても嬉しく思いましたが、多くの苦労もありました。七宝は金属の一部分にガラスの釉薬を焼き付けて、“色”を付けていきます。もちろんルビーやエメラルドのような魅力的な宝石は数多く存在しますが、天然の宝石にはない色合いや彩りを自在に操ることのできる“七宝”という技法は、表現の幅を大きく広げる素材だと思います。
ですが、ジュエリーとしての用途を考慮しながらも貴金属とは異なるガラスを焼き付けていくので、非常に繊細な素材であるが故に難しいことも多々ありました。商品化させるためには色の濃淡を均一化しなければならず、何よりもその土台となる原型づくりにおいては他部署との連携は欠かせません。また、販売や営業に関わる方にも、七宝商品の取り扱いを広く理解してもらうことにも取り組みました。

入社以来、様々な工程に携わってきましたが、ジュエリー制作に関わる多くの経験を積むことができて、自分自身の成長を日々感じています。苦労することも少なくないですが、ジュエリーには、女性を内面から美しくさせる魅力があり、人生に彩りを添えることのできる素晴らしいアイテムです。“人を笑顔にするものづくり”に携われることを幸せに感じます。

ダイアはダイアで磨かれるように、“人は人によって磨かれていく”

技術レベルの高い先輩社員が多くいる環境は、若いクラフトマンにとって本当に恵まれていると思います。愛され続けるジュエリーを生み出していく過程には、一人の力だけではどうしても無理なことが多く、様々な技術や視点を持った方からの経験豊富なアドバイスが不可欠です。ものづくりに真摯に取り組む先輩が多くいる環境は、個別のスキルを磨くことだけでなく、自身の内面をも成長させる“理想的な職場”だと思います。
技術の幅をもっと広げていき、より高いクオリティの商品づくりを目指して努力していきたいです。

backtotop